受験で使った参考書まとめ+α

仮面浪人時代までに使っていた参考書をまとめました。青字は特に良かったと思える本です。

1.数学

自分に才能があるかどうかを把握したほうがよく、才能がないなら数学に時間をかけないで他の科目をやっていたほうが得策です。最後まで安定しませんでした。

1.1.「1対1対応の演習」

夏と直前期に使いました。問題を見て方針が思いつくか、というところに主眼をおいて使ったので読むだけで実際の手計算はしませんでした。その場合は計算力はつかないので他でカバーするのがいいと思います。

1.2.「やさしい理系数学」

この本は手を使って解きました。複素数平面が弱い一方、標準的な問題が多数あるので問題慣れに向いています。

1.3.「入試数学の掌握」

一部でカルト的人気を誇るらしい。どの方針を選択するか、といういわゆる横割り本です。

1巻が汎用性があり、2巻の前半が軌跡で、ここまでが非常に良くできているとされています。軌跡に複素数の問題がないので注意。旧課程時代の名著は複素数に穴のある本が多い気がします。

1.4.「鉄緑会 入試数学問題集」

東大はかなり問題が特徴的で、大抵の問題は過去に類題があります。

好みなので40年分近く使いました。文系数学も載っていて、意外と文系のも学習効果が高いです。

1.5.「文系数学の良問プラチカ―数学I・A・II・B」

高校の友人(プロ)に勧められて、受験勉強の始め頃に解きました。理系用より受験数学の素地がつきます。

1.6.「教科書だけでは足りない 大学入試攻略整数」

比較的簡単な整数の問題集です。解法の網羅に適しています。

 

2.物理

高校では履修せず、東大受験のために独学しました。化学が易化したいま、その必要はなかったかも。2日目の昼休みに化学の問題を見て絶望してました。

2.1.「体系物理」

夏休みまで延々とやっていました。学習効果の高い本で、回していたときは50点は来るという感触をつかめていました。秋以降にもう1周すればよかったかな。

1問1問の重さは二次試験より易しいとはいえ、易問を多量に設置するという最近の東大物理の傾向に非常に一致しています。

一部微積を使った解説をしていて、2012や2017で微積が必要になることからも有用です。

2.2.「名問の森」

物理の独学を始めたとき、大学の同期の勧めで「物理のエッセンス」とともに購入しました。エッセンスから名問の間には「良問の森」という問題集もありますが、別に挟む必要はありません。

入試物理に出てくるパターンのうち、2体運動(相対運動エネルギーなどのテクニック)を除いてほぼ網羅しています。何かわからない設定がでてきたときに、この本にある類問を思い出せばなんとかなります。そういう解き方は物理への正しい態度ではないとは思うんですが、なにしろ物理数学の才能がない人にはいい支えになります。

3.生物

普段の勉強で時間を取られない一方、本試験中では時間をかなり奪われ、理科全体での高得点を狙う上で大きな足かせとなる科目です。一部では「東大生物は現代文」とされ、高得点をとるのは不可能とまで言われていますが、まあ45-50点程度をとるつもりで解いて他の科目に時間を回せばいいと思います。それ以上やっても受験的には見返りが少ないです。

僕の意見としては、よほど生き物が好きな人でないかぎり細かい知識問題(とくに植物分野)は捨てていいと思います。考察問題については書きすぎても減点されませんので思いつく限り要素を並べていきましょう。よく言われることですが『抑制の抑制』が頻出で、何が何を抑制しているのかという点で混乱させてきます。

受験生物オタクなので(OP,実戦,駿台全国1位)がっつり書いていきます。

3.1.「教科書(東京書籍)」

まず教科書が大事です。(教科書の記述をdisる教授は多いですが…) 発展と書かれているところも基礎的な内容なので全て頭に突っ込みます。

3.2.「生物用語集」

暗記の要で、資料集と合わせて全て頭に入っていれば50点は固い気もします。読み物として何度も目を通す感じ。旧課程の内容が一部削除されずに残っていることと、新課程の重要な分野がこっそり最後に追加されていることは難点ですが、試験の数日前から目を通すには最適な分量と内容です。

東大生物は非常に長いリード文をどこまで読まないで進める素地があるかということが重要になってきます。知識はあればあるだけ楽になります。

3.3.「生物 知識の焦点」

生物用語集を一回り詳しくした本です。知識問題でこの本に載っていないものはないといっていいほどの網羅性ですが、それ故に持て余してしまいがちです。どの分野が重要か、覚えるべきかの取捨選択を自分ですることを求められます。(もちろん全部覚えられる人はそれでいいです)

3.4.「生物記述・論述問題の完全対策」

基礎的な記述問題を丸暗記して手の運動にします。 「大森徹の生物 記述・論述問題の解法」でもいいです。

3.5.「生物基本徹底48」

これは僕自身は解いていません。ただ、生物で40点を超えないような人であればこの本か、あるいは教科書傍用問題集をしっかり詰め込む必要があるかもしれません。

3.6.「Essential細胞生物学」

名著。大学教養レベルの内容で、つまり発展問題の出典の宝庫です。植物、生態系、進化以外の殆んど全ての範囲を網羅しています。演習問題も多数。Molecular Biology of the Cellの簡易版。

3.7.「キャンベル生物学」

こちらもエッセンシャルと似た意義の本ですが、よりマクロの話が詳しいという点で差別化されています。受験的にはEssentialが大問1(ミクロ)、キャンベルが大問3に向いています。2017年の大問3はキャンベルに同様の記述があったらしいですね。JBO勢に人気。

3.8.その他の参考書

「生物 基礎(標準)問題精講」…高1のときやりました。悪くはないですが、知識の要求レベルが結構高め。

「生物新・考える問題100選」 …ぶっちゃけ難しいです。数学でいう学コンみたいなもので余裕があればという感じ。

生物合格77講」 …最近出た本で、わりといいらしい。ただページ数が尋常でないので、化学の新研究みたいに使う感じですかね。

3.9.予備校・講師について

駿台(佐野芳史,佐野恵美子)がお薦め。模試は河合と駿台で十分です。代ゼミは問題が10年遅れてるし、東進は採点を学部1,2年がやるのでだめ。

4.国語

本番は古典の両方で手痛いミスをしましたが、まとまった点がきました。ということは現代文のおかげでしょうか。要約は予備校と全然違ったんですけどね。

中学受験の頃からLast resortな科目で、基本的に読書のおかげかと思います。特に対策はしていません。とにかく答案が答案だけで日本語として意味の通る文章になっているように心がけました。

生物・国語はシナジーがあるはずなので一方を勉強をしているときに他方も頭の片隅においておくといいです。

 

完。あとで東大理科の選択についての記事を上げるかも。

面倒なのでやめました。結論だけ書いておくと、

  • 頭が良ければ物理化学で殴ると高得点が落ちてくる、100点も現実的
  • 化学生物は(17年を除いて)時間が厳しく高得点が取りにくいが、85点程度に安定させることは容易
  • 計算力がない人、単発の暗記に弱い人は物理生物が向いている

 ってところです。